釧路市動物園

釧路市動物園>「頑張るトラ」人気…後脚の障害に負けず

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090110-00000006-mai-soci

1月10日1時38分配信毎日新聞大きくなったアムールトラのタイガ(左)とココア=釧路市動物園で、尾籠章裕撮影後脚に障害をもって生まれた釧路市動物園アムールトラの「タイガ」(オス)と「ココア」(メス)が人気だ。障害に負けず成長する姿が感動を呼び、臨時公開を始めた昨年7月以降に入園者数が増え始め、08年度は3年ぶりとなる13万人台の可能性も出てきた。3月には新獣舎も完成し、待望の「本格デビュー」を迎える。昨年12月28日。3カ月ぶりに仮獣舎で臨時公開が行われた。300人以上の入園者に初めは物おじしていたが、ココアがタイガにちょっかいを出すとタイガがやり返し、やがて追いかけっこに。不自由な後脚を感じさせず元気に走り回る姿に「可愛い」「頑張って」と歓声が起こった。昨年5月の誕生直後に母親からネグレクト(育児放棄)され、四肢の軟骨細胞の働きが不完全な「軟骨形成不全症」という障害を生まれながらに持った2頭。当初は4本足での歩行は難しいとされたが、昨年6月によろけながらココアが4足、タイガも3足で歩行を開始。不完全ながら軟骨組織が骨化し筋力がついてきた。現在はともに体重が25キロを超え、飼育主任の大場秀幸さん(44)は「2頭で遊び合ったのが発育を促したようだ」と目を細める。当初は、「障害を見せ物にすることにならないか」と公開への悩みもあったが、山口良雄園長が「この子たちのすごさを伝える使命がある」と決断。昨年7月からこれまでに計9回行った臨時公開では「頑張る姿を見るとうれしくなる」などの好意的な声が相次ぎ、批判は一件もない。昨年9月末の臨時公開日は入園者数が約2500人に達したほどで、昨年末までの入園者数は12万592人と、3カ月を残し昨年度(12万1022人)に迫っている。2頭対象の募金額は500万円を突破した。写真展も好評。300枚が予定された2頭のカレンダーは3倍近い約800枚が売れている。今月16日の10回目を含め、春の本格デビューまで計4回の臨時公開が予定されているが、最近では「体重増加に骨格が追いつかない恐れがある」としてダイエットを開始。食べ盛りの2頭には不満のようだが、寒さに負けず元気に過ごしている。同園では「一喜一憂の毎日だが、市民とともに2頭を見守っていきたい」と話している。

[引用元:[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090110-00000006-mai-soci:title=Yahoo[社会(毎日新聞)]]]