一極集中

競泳界、LR一極集中 高価な水着、格差助長懸念も

2008年7月11日11時21分印刷ソーシャル競泳界で、英スピード社製水着レーザー・レーサー(LR)への一極集中が決定的となった。6日閉幕の北京五輪米国代表選考会で生まれた世界記録9個はすべてLR着用選手がマークし、優勝者もすべてLRを着ていた。日本代表の上野監督は、8月の北京五輪では「多くの国の選手がLRを着てくる」とみる。選考会でLRは無料で貸し出された。少なくとも7〜8割の選手が試したと見られ、自己ベスト率は4割以上。米国記録は21、大会記録は40以上生まれた。男子200メートル平泳ぎで落選した前世界記録保持者ブレンダン・ハンセンのようにLRを生かせない選手もいたが、全体として「他社製より体が浮く」と評判は上々だった。LRを選ぶ理由は性能面だけではない。米ナイキ社と個人契約を結びながらLRを着用し、2個の世界記録をマークした男子背泳ぎのアーロン・ピアソルは「どのメーカーでも同じだと思うが、みんな着ているから」と選手心理を明かした。LRは北京五輪でも貸し出される予定。ほとんどの選手がLRを着られることで、水着による不公平感はなくなる見通しだ。逆にLRへの集中は、契約などの理由で他社製を着ざるを得ない選手の不安をあおる恐れもある。この一極集中が、子供たちに広がることを心配する声も出始めている。LRは米国で最高550ドル(約5万9千円)。秋から売り出されるが、一般家庭にとって安い価格ではない。子供に水泳を指導する88年ソウル五輪5冠のマット・ビオンディさんは「高価な水着を買える親もいれば、買えない親もいる。テクノロジーの発達は必要だが、僕は(水着でタイムを伸ばすより)技術がうまくなってもらいたい」と話す。さらにマイノリティーへの影響も指摘されている。水泳では人種による経済格差が明確に表れる。今大会の出場選手のほとんどが白人。アフリカ系で五輪代表入りしたのは男子自由形のカレン・ジョーンズだけで、アフリカ系出身の五輪競泳代表はまだ3人しかいない。経費がかさむ水泳から、彼らが遠ざかる可能性がある。(由利英明)アサヒ・コムトップへニューストップへこのエリアではAdobe Flashを使用しています。再生ソフトのダウンロードはこちら

[引用元:朝日新聞]

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