半世紀経

「山びこ」の響きは…:半世紀経た山元中学校、夏から秋/4 /山形

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080925-00000149-mailo-l06

9月25日16時1分配信毎日新聞◆生活から学ぶ◇問題と真剣に向き合い僕が同じように、いや、その倍も働けば生活はらくになるか。……このことを考えてくると、貧乏なのは、お母さんの働きがなかったのではなくて、畑三段歩というところに原因があるのではないか(無着成恭編「山びこ学校」より)「山元で良かった」。9月、中学生の弁論大会で伊藤亜子さん(14)は言い切った。他の学校と同じかもしれないが、3人はことあるごとに作文を書く。4月に3年生の決意を、5月に修学旅行で得たものを、6月に卓球大会の感想を。弁論大会では、みな山元の良さを綴(つづ)った。伊藤さんは▽地区との結びつきが強い▽先生との距離が近い▽良き友人がいる――と挙げ「ここで育つことができて良かった」と書いた。江口奈々恵さん(15)は、東京の空気や水の悪さに、改めて地元の恵まれた自然に気付いたと書いた。田代耕大君(15)は、男子が一人だけの寂しさを「周りを見れば仲間がいる。おれは一人じゃない」と乗り越えた経験を綴った。田代君は「書かなければ、照れくさくて考えをまとめられなかった」と頭をかく。担任の後藤陽子さん(38)は、▽出来事だけでなく、その時の気持ちを▽自分以外の人を登場させ、その人とのかかわりを▽自分にしかできない話を――書くようにと教える。「古里を見つめ直し、地区の人や両親、みなに支えられていると気付いてほしい」◇ ◇山形工高の国語教諭、安孫子哲郎さん(57)は今も生活綴方を実践する。「学びを生活に生かす、生活から学ぶ」がポリシー。小論文指導に試行錯誤し、「山びこ学校」の生活綴方と小論文の共通点に気付いた。「山びこ」で、子供は貧しさを見つめ、問題を抽出し、調べ、答えを出した。そこには小論文の要素「生活体験」「問い」「分析」「答え」があった。生徒には「今の問題点」を書かせる。部活、進路。最初は具体的に書けない生徒に「ここの意味は」「この時どう思った」と質問を繰り返す。問題と真剣に向き合った生徒は、たくましくなる。「生活綴方は時代を超えて生きています」。安孫子さんは語気を強める。

[引用元:[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080925-00000149-mailo-l06:title=Yahoo[山形(毎日新聞)]]]

ファイル復旧 腎機能 サントリーニ島ツアー 大阪大学工学部