業界人コラム

[業界人コラム]中国の奇抜な路上ダイレクトマーケティング

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081226-00000034-scn-cn

12月26日12時52分配信サーチナ中国営業こぼれ話(7)2年ほど前、中国青島に駐在していたときのことです。休日に歩行者天国を歩いていると、前方から明らかに私に向かって駆け寄る若者がいました。目の悪い私は、知り合いか、はたまた強盗か、少し警戒しながら彼を待ち構えました。私の目前に現れた彼は、百年の知己を見つけた如く満面の笑みを浮かべて、私に一枚のカードを差し出しました。そこには、中国語で衝撃的な内容が書かれていました・・・『新発売。食べて痩せるダイエット食品』連日の会食により、メタボ気味になった私の体を発見し、心配して遠方から駆けつけてくれた彼を前に、思わず苦笑しつつも、彼のセールストークに耳を傾けたのでした。日本ではこんなこと有り得ないですが、中国ではなんとなく許せてしまいます。中国では太っていることに対して、罪悪感や嫌悪感があまりないようなので、こんな奇抜なダイレクトマーケティングも成立するのでしょう。続いて2つほど中国の一風変わったダイレクトマーケティングを紹介します。先日、上海浦東から浦西に向かう途中、渋滞に巻き込まれました。次の訪問の時間を気にしながら、いらいらしていると、渋滞の車を横断ではなく、縦断する若者達を発見。その内の一人がタクシーに乗車している私に向かって、フロントガラスにチラシを押し付けながら話しかけてきました。見ると、新築マンション販促のチラシ。私が窓を少し開けると、彼はさっとちらしを差し入れ、丁寧にお辞儀をすると、引き続き後方の車にアタックを繰り返していました。4車線を4人で漏れなく訪問する彼らを観察してみると、なんと、ちらし受け取り率は70%以上にも上っていました。受け取られなかったチラシは、お辞儀をしながら、死角になるドアノブに丁寧にはさみこまれていました。考えると、この手法は非常に効果的。一般的に、街を歩く人がチラシを受け取る確立は30%もなく、さらに、マンションを買いたいと思う富裕層を見分けることは困難です。たまたま受け取られても足を止めて見てくれる人は少なく、ちらしはほとんどゴミ箱へ直行となっています。しかし、この受け取り率70%以上の手法は、渋滞の中で暇つぶしに目を通す人は数多くいたであろうし、街を歩く人より車に乗る人の方が、圧倒的に富裕層である確率が高いはずです。日系企業の多くはコンプライアンスや企業イメージを守らなければいけないため、そのまま実践することはできないと思いますが、中国でのマーケティングに行き詰ったら、日本での固定観念を捨てて、路上に出てみると、案外にヒントが転がっているのかもしれません。さらに、電車に乗っているとこんな手荒なダイレクトマーケティングも・・・立っている人も疎らな昼間の地下鉄。駅に停車し、ドアが開くと足早に乗り込む男がありました。彼はおもむろに自分のかばんに手を入れると、すばやく、座っている乗客めがけて、手裏剣のようにカードを投げつけました。皆あっけに取られていると、電車の扉が閉まる間際に飛び降りました。停車時間30秒の間の一瞬の出来事でした。この間に、彼は30枚ほどの手裏剣を鮮やかに放ったわけですが、さすがに中国人の乗客もこれには閉口し、手裏剣と化した航空券安売りチケットの広告のほとんどは、顧客のハートに突き刺さることなく、床に捨てられてしまいました。かたや、非常に優れた刺客にも出くわしました。彼は、空港から市内に向かうバスを降りたときに不意に現れました。同じ手裏剣カードの手口でしたが、これは顧客のハートを捕らえました。前者同様に、そこには各地方と上海間の飛行機チケット代が記載されていただけですが、バスから降りた乗客は、確実に自分が買った飛行機チケットの金額と比べたことでしょう。そして、不況で出張費削減を迫られるビジネスマンは、そのカードを名刺入れや財布に、そっと忍ばせたのではないでしょうか。顧客の求めるサービスを、顧客が求めるときに。ダイレクトマーケティングの原則は、日本も中国も同じです。筆者:宮原武史(みやはらたけし) 、軟脳軟件北京有限公司董事・上海分公司総経理提供:ウェネバービジネス

[引用元:[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081226-00000034-scn-cn:title=Yahoo[中国(サーチナ)]]]

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