ソウルフルな男 - ashullaの日記

『ロメ、どや？
ええやろ？
ウルフルズや！』
ゴールド課長から渡された宣伝用カセットテープ

聴いてみた。

ちょっと荒削りな感じはするが、
なんかそこが魅力と謂うか、
熱い想いを歌詞に乗せて
ガンガン投げつけてくる感じがした。

『どないしはったんですか？ピンクのTシャツなんか着はって』
名前の通りのゴールド好き
愛読書はミナミの帝王
目指す理想は竹内力だが、
醸し出す雰囲気は
浪花金融道な
ゴールド課長

そんな彼がピンクのTシャツ！
胸元には犬のイラスト？

『そやから！ウルフルズやっちゅうてるやろ！
お前も応援しろ！ウルフルズ！！』
手渡されたステッカー

Tシャツと同じ犬？のイラストにカタカタナでウルフルズと書かれたステッカーだった。

これって、
もしかしたらオオカミ？

とりあえず聴いていた。

すると、、、

いつのまにか頭の中に
『ガッツだぜ、ガッツだぜ、、、、、』が居候を始めた。

その頃巷では、
修行するぞと何度も連呼し、
何度も書き続けるある集団が事件を起こした時だったので、

もしや？これも洗脳か？と思うくらい
歌詞にガッツだぜが何度も顔を出した。

だんだん口ずさむ自分がいた。

そして、、、

僕も

ピンクのTシャツを着るようになった。

ゴールド課長に連れられて行った先にいたのは、、、
若いミュージシャンだった。

『よろしくお願いします』
挨拶してくれた彼は
デカイ顔というか、
目、鼻、口
すべてがデカかった。

ソウルフルな奴らだった。
それで、
熱い男たちの為に
草の根運動に協力した。

と云っても、
合コンとかに行っては
『この曲ええやろ？』と
口コミしただけだった。

それが、、、、

大ヒットした。

あのソウルフルな奴らが！

メジャーになった。

皆歌った。

ガッツだぜ！と。

あれから何年たっただろうか？

数ヶ月前

『ウルフルズ活動休止
ただし、
正式発表は７月８日
それまではマル秘でお願いします。』と知らされた。

昨日はアリス復活をテレビで観て感動しながらも、

もう一方で
一つのバンドが終わりを告げる。

解散ではないが、
もう活動はしないらしい。
珍しく
肩入れしていた
ゴールド課長も
今はもういない。

兎に角
寂しいけど、

ありがとう
ウルフルズ！

新たなステージで
ソウルフルな歌を歌って欲しい。